小曽根真 featuring No Name Horses

ピアニスト小曽根真が率いる総勢15名のビッグバンド。メンバーはいずれも日本を代表するミュージシャンで、自身のバンドにてリーダーを務めるトップ奏者が集結している。 2004年、小曽根がプロデュースした伊藤君子(シンガー)のアルバム『Once You’ve Been In Love 一度恋をしたら』のレコーディングのために結成。当初はこの録音のためだけの臨時編成であったが、ハイレベルなサウンドに大きな手応えを感じた小曽根は、継続して活動することを決意。2006年にファースト・アルバム『No Name Horses』を発表。小曽根を中心にメンバーが自作を持ち寄り、全曲インストゥルメンタルという強力作。オリジナル作品をレコーディングしコンサートを行っているビッグバンドは世界的にも稀である。同年1月、世界中から一万人を越える音楽関係者が一同に集う世界最大のジャズ・コンベンション「IAJE (国際ジャズ教育協会)」(ニューヨーク)で演奏し世界デビューを果たす。スタンディング・オベーションによる大喝采を浴びた。

 

2008年3月、セカンド・アルバム『No Name HorsesⅡ』を記念し約1ヶ月の全国ツアーで熱いステージを繰り広げた。2009年5月、ラテン音楽をテーマにサード・アルバム『JUNGLE』をリリース。同年夏には、フランスのラロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭とスコットランドのエジンバラ・ジャズ・フェスティバルに出演し、高い評価を得る。翌2010年7月、ウィーンおよび仏ラロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭にて演奏。 2011年秋、全国ツアー「ラプソディ・イン・ブルー」(全10都市)を成功させ、2012年3月にはシンガポールにて公演を行った。2012年には、全国ツアー「Road」(7公演)を行い、小曽根による同名の新曲を初演。2014年、結成10周年を記念し、アルバム『ROAD(Rhapsody in Blue同録)』をリリース。同年9月には、東京JAZZにてクリスチャン・マックブライド・ビックバンドと合同演奏を行うほか、結成10周年記念ツアー(全12公演)を実施し大成功を収めた。

2013年クインシー・ジョーンズのトリビュート・コンサートに参加。満場の国際フォーラムの会場を沸かし、32年ぶりの来日となったジョーンズにも高い評価を得た。

また、マイク・スターン(ギター)、ゲイリー・バートン(ヴィヴラフォン)など世界的な奏者をゲストに迎えてのツアーを行うなど、世界最高峰のビッグバンドとしての地位を確立。

 

2015年12月には、小曽根がプロデュースを務めるBunkamuraオーチャードホールのクリスマスコンサートにて「シンフォニック・ジャズ モーツァルト×ガーシュウィン」を実施。小曽根編曲による「モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番『ジュノム』」を、日本で初めてビックバンド・ヴァージョンで演奏。クラシックの世界でも活躍の幅を広げる小曽根真の“真骨頂”として各方面より賞賛を受けた。また、同公演ではスペシャルゲストとして世界的トロンボーン奏者であるジョセフ・アレッシ氏(ニューヨーク・フィル首席奏者)を招き、音楽のジャンルを越えたコラボレーションを行うなど、留まることのない第一線での活動を続けている。

2018年12月には、日仏の文化交流イベント‘ジャポニスム2018’におけるパリ公演に参加。2020年には、活動開始から15年を迎えCDリリースと全国ツアーを催行する。